新釈物語−あの名作・昔話が姿を変えてよみがえる!?

 有名作家たちがアレンジした昔話や名作を読んでみませんか?

  長く親しまれてきた名作や昔話を、有名作家たちが新しい解釈で描く「新釈物語」を紹介します。
  オマージュ、パロディー、スピンオフなど、様々な切り口で書かれた内容は、斬新な視点や驚きの展開が満載!作品ごとにオリジナリティー溢れる作風が楽しめ、新しい魅力が広がります。
  原作を頭の片隅に読み比べてみるのも、ひと味違う贅沢な愉しみです。ぜひ、ご一読ください!

★日本の作家のアレンジ小説  (タイトル50音順)

★外国作家のアレンジ小説  (タイトル50音順)


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日本の作家のアレンジ小説

「お伽草紙」
太宰治  著
  小さい頃に聞いて親しんできたおとぎ話。地方や年代によっても少しずつ違いがありますよね。そんなおとぎ話を太宰治が書いたなら…。カメについてその種類や分類にまで振れる『浦島さん』やタヌキとウサギのやり取りが、男女のやり取りを交えている『カチカチ山』など、太宰の独特な世界観が満載です。太宰を読んだ方にも、太宰を初めて読むという方にもオススメの一冊です。太宰版のおとぎ話を、ぜひご堪能ください。
「雲の糸」  : 「望郷」に収録
湊かなえ  著
  7年ぶりに生まれ故郷の白綱島に帰ってきた黒崎ヒロタカはそこで海に転落し、意識不明の状態に陥ってしまいます。ミュージシャンとして成功を収めたヒロタカにとって、島で過ごした過去は決して他人に知られたくないものであり、彼自身思い出したくないものでした。 この作品の題名は芥川の『蜘蛛の糸』から取られていますが、ヒロタカにとって、この「雲の糸」とは何を意味しているのでしょうか。
「結婚」
井上荒野  著
  言葉巧みに女性に近づき、魅力的な振る舞いで虜にしていく、結婚詐欺師の古海。物語は彼に騙された女性、相棒の千石るり、妻の初音など、彼を取り巻く女性達の内面にスポットライトを当て、展開していきます。 ある事件をきっかけに1人の探偵が結婚詐欺師を追っていく、井上光春の同名小説と同様に、古海も騙した女性の中の1人に徐々に追い詰められていきます。 2人の詐欺師の行く末を想像しながら、読み比べてみてはいかがでしょうか?
「悟浄出立」
万城目学 著
  いつものように悟空の居ない間に妖怪の罠に捕まってしまった三蔵法師、猪八戒、沙悟浄の三人。そこで猪八戒の過去の姿が語られる。食いしん坊でおっちょこちょい、そんな普段の姿とかけ離れた八戒の意外な素顔を知った沙悟浄。八戒の旅への思い、兄弟子・悟空から受けた影響を聞いた沙悟浄の心の変化とは!? 三蔵法師の元で旅に出た三人の弟子たちの、『西遊記』では書かれなかった互いへの思いが描かれた秀逸な短編です。
「新釈にっぽん昔話」
乃南アサ  著
  村の娘たちの憧れの的、色男の "さるどん" は、ほんの気まぐれと成り行きから、さえない独身娘 "かにどん" と恋仲に。恋人を慕うかにどんの健気な横歩き、かたや、さるどんの身勝手で気ままな言動。そんなふたりの前に、おむすびと柿の種がコロリと転がって…(収録作品「さるとかに」より)。
  語り継がれてきた物語をもとに、新しいエッセンスを一味もふた味も加えた現代版昔話。
「【新釈】走れメロス」
森見登美彦  著
  「芽野史郎は激怒した。」どこかで耳にした書き出しからはじまるこの物語は、太宰治の『走れメロス』を新釈(パロディ?)した作品です。「詭弁論部」の存亡と友情を賭け、邪知暴虐の図書館警察長官に抗って主人公の芽野史郎は京都の街を違う意味で駆け巡る…。友情とは何か、友を信じることとは?太宰の表現やリズムが所々に現れ、原作を知っている方も納得の1冊ですが、原作を読んだことの無い方も単純に楽しめる作品です。
「超訳古事記」
鎌田東二  著
  稗田阿礼(ひえだのあれ)と太安万侶(おおのやすまろ)が中心になって編纂した現存する日本最古の歴史書。「国産み」から「国譲り」まで、口頭伝承を意識して著者が訳し直した作品です。日本の創生や神々の伝承を、リズミカルなミュージカル調で優雅に語る独創的な一冊。神名解説や神々の系図もあり、初めて『古事記』にふれる方にもお薦めです。昔話の源流にもなっている『古事記』を、神聖な気持ちで味わってみませんか?
「バイバイ・ブラックバード」
伊坂幸太郎  著
  太宰治の未完の小説『グッバイ』が、優しく温かみのある新しい物語として生まれ変わりました。 「あのバス」で恐ろしい場所に連れて行かれる事になった、主人公・星野一彦。旅立つ前に、5人の恋人に別れを告げるため、見張り役の繭美とともに、一人ひとりに会いに行きます。恋人達とのやりとりにはユーモアがあり、悲しい別れのはずが、なぜか楽しい気持ちになります。何度も読み返したくなる不思議な魅力のつまった一冊です。
「みんなの少年探偵団」
万城目学・湊かなえ・他  著
  江戸川乱歩誕生120周年記念プロジェクトから生まれた、人気作家5人が挑んだ『少年探偵団』のオマージュ・アンソロジー。両親を亡くした双子の男の子がおじいさんへ引き取られることとなり、謎の多いおじいさんとのスリル溢れる日常が幕を開ける。ある盗難事件の後、様子のおかしいおじいさんの後を追いかけると、二人の将来を決める重大な出来事に遭遇し…。
  二人は将来に何を誓うのか、必見です。

【関連本】
「桃太郎」  : 「河童」に収録
芥川龍之介  著
  天地開闢(かいびゃく)の頃、イザナギノミコトがつぶてを打った神代の桃。一万年に一度花を咲かせ、一万年に一度赤子を孕んだ実をつける。物語は、ある寂しい朝、八咫烏が実をひとつ啄み落として始まる。――さて、それから先はお馴染み "どんぶらこ" と話が進み、いざ、桃太郎は仲間を引き連れ、極楽鳥の囀る楽園「鬼ヶ島」へ!
  短編ながら読み応え十分。文豪・芥川が描く『桃太郎』。新釈物語を楽しむなら、まずこの一冊からどうぞ。
「吾輩も猫である」
赤川次郎・新井素子・石田衣良・他  著
  夏目漱石の生誕150年・没後100年を記念して刊行されたオムニバス小説。恩田陸、原田マハ、山内マリコら8人の「猫好き作家」が、漱石の『吾輩は猫である』をモチーフに8つの物語を書き上げています。作者それぞれが漱石の名作を、そして名文「吾輩は猫である、名前はまだ無い。」から始まる書き出しを、どのようにアレンジしているのか。そこを楽しみにしながら読んでみると、新しい発見があるかもしれません。


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外国作家のアレンジ小説

「シャーロック・ホームズの宇宙戦争」
マンリー・W.ウェルマン:著
  あのシャーロック・ホームズと「失われた世界」でおなじみのチャレンジャー教授が、火星人相手に大暴れ! H・G・ウェルズの「宇宙戦争」の作品世界を舞台に、コナン・ドイル作品の登場人物が活躍する異色の物語。随所にH・G・ウェルズの他の作品へのオマージュもあり、ホームズシリーズのファンだけではなく、SF小説のファンにもおすすめできる1冊です。
「ユリシーズ」
ジェイムズ・ジョイス:著
  古代ギリシアで成立した叙事詩、「オデュッセイアー」。トロイア戦争で活躍した英雄の10年に及ぶ遍歴の旅をテーマにしたこの作品が、およそ2000年の時を経て、アイルランドの作家ジェイムズ・ジョイスの代表作「ユリシーズ」として甦る。しがない広告屋レオポルド・ブルームが太古の英雄の旅路と運命を無意識のうちに反復していく物語は、多様な文体遊戯も相俟って、英語圏文学の最高峰と呼ばれるにふさわしい出来栄えとなっています。
「老ピノッキオ、ヴェネツィアに帰る」
ロバート・クーヴァー:著
  「あやつり人形だったころのぼくって、なんて滑稽だったんだろう。こうして、ちゃんとした人間の子になれて、ほんとうによかった!」丸太から作られたピノッキオは、妖精の力を借りて人間の子供になった後、このように呟いた。しかし、それからピノッキオはどんな「人生」を歩んだのか?2度のノーベル賞受賞に自伝の執筆、ヴェネツィアへの帰郷…自由奔放な想像力から生まれた、「その後」のピノッキオの物語がここにあります。


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